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イスラム国がこれまでのテロ組織と違うことについて

最近後藤さんの人質解放をめぐってメディアで出ますが、
後藤さんまで殺害された可能性のある動画が出ているという情報もありますが。
(政権の注文なのか、こんなに重要なことを、土日あたりから報道が減ったような)

これらについて、イスラム国を理解するのによい本がありましたので、紹介します。
「イスラム国 テロリストが国家をつくる時」という本です。
せめて下記の書評を読んで頂くだけでも、参考になると思いますので示します。
なるべく日本人にも真剣にとらえていただきたいです。

一部ネット上では、単純化された、CIA陰謀論、ユダヤの自作自演論で論じる記事も見られますが、
そりゃあ、スタートは彼らが訓練して送り込んだ部分もあるかとは思いますが、

正直、そんなに特にイスラム圏含め、現地の受けてきた被害、境遇は机上の単純論で片付けられるほど単純では
ありません。

そういう狙いを持っている人もいると思いますが、
それを知っているだけでは、例えば先進国が、紛争を解決する具体的手立てを打たなくなることにも繋がります。

「どうせユダヤCIAの陰謀だから放っておけ」と。
達観が生み出す、情報収集、対応をとらない怠慢につながってしまうと考えます。

ベトナム戦争を終わらせたのも、当事者意識、草の根の情報収集、各国の世論、人々の行動でした。

この中東の宗教・派閥的な紛争については、単純な第三者論(自己責任論等)になってはいけないことだと思います。
人命がかかっており、対応を誤ると実際に向こうの人々が殺されてしまうので。
日本だって、欧米並みのテロに晒される危険が出てしまいます。

今回の事件にもう一つの狙いがあるとすれば、そこにあるような気がしてなりません。
「ネットユーザーの陰謀論的志向、固定した結論主義」を利用し、結局何もさせないような。
これが杞憂であればいいのですが。

以下、参考になる書評抜粋を示します。

「イスラム国 テロリストが国家をつくる時」(単行本)2015年1月7日発行
アマゾンドットコム書評より抜粋

イスラム国 テロリストが国家をつくる時
中西良太

イスラム国の正体は、スンニ派のサウジやオマーンが操った従来の国家形態を超えた武装集団である。
なんと、イスラム国は、第一次大戦期の中東分割工作であるサイクス・ピコ協定こそがその史的根源であり、イスラム国とは歴史的且つ宗教的、そして民族問題なのである。CIAのアルカイダの派生あるいは、傭兵集団あるいは、モサドの傀儡などとして陰謀論的に論じられる側面だけを有している訳ではないことが本書を熟読すると読めて来ます。彼らの資金源は、間違いなくスンニ派諸国から供出されて、シリア、ウクライナなどの各国の武器ブローカーを経て米軍製の武器も流入しているのも確かです。

とにかく、既存のメディアの反テロキャンペーンの偏面報道を鵜呑みにしてもイスラム国を全面的に理解することはできません。イスラム国を誕生させた原因は、米軍のイラク戦争という事が理解できます。反テロを口実にした災害便乗型資本主義の暴挙が、従来の国民国家を超越したイスラム国という本物のテロ国家を誕生させたのは皮肉です。


mountainside

イスラム国は単なるイスラム過激派のテロ集団などではなく、19世紀にイギリス・フランス・ロシアの帝国主義列強によって引かれた国境線を解体し、オスマン帝国時代の領土を回復し、全イスラム教徒の国家を構築するということです。したがって、反米、反資本主義・反民主主義のテロ集団ではないということです。タリバン政権やアルカイダとの本質的な違いはそこにあります。テロ攻撃や武装勢力の目的は「領土=イスラム勢力」の拡大にあるのです。宗派の違いを超えたイスラム勢力の拡大こそが彼らの目的です。

本書で明確に指摘されていることは、征服地での合理的・近代的な統治方法、資本主義的会計システムの利用など、住民統治については極めて合理的・近代的なシステムを活用していることが他のテロ集団には見られない特色です。しかし、私が注目するのはイスラム国への志願兵が資本主義的民主国家から生まれていることです。
アメリカが強行している爆撃は、有効ではなく、資本主義・民主主義の矛盾が解決されなければイスラム国の問題は解決しない。イスラムの野望などはどうでもよく、ひたすら全力で戦い抜いて死にたい、このような生のリアルのみを求めて参加する志願兵で占められたイスラム国の本質はイスラム教の教義や歴史のみで語られるものではなく、むしろ資本主義・民主主義的観点からも語られるべきものではないか。これが本書を読んだ私の感想です。


危険な魅力でブランド価値を高める「スタートアップ国家」
AT81

本書を読むと、彼らがプロパガンダと現代的なテクノロジーを利用した戦略によって
自分たちのブランド価値を周到に高めていることが伺えます。

自爆テロ一件ごとの費用詳細を記載した決算報告書を作成している彼らは、アメリカという遠い敵と終わりのない戦いを続けるアルカイダとは違って、具体的な目標を掲げています。

その目標とは、「かつてイスラム帝国が存在した領土を奪回して新しい国を建国すること」であり、著者が用いる比喩によれば「スンニ派のムスリムにとって、ユダヤ人にとってのイスラエルになること」です。
1916年のサイクス・ピコ協定(イギリスとフランスによるオスマントルコ帝国の領土解体)で欧米諸国により作られた国境よりも、かつてのイスラム帝国の領土に基づく国家に歴史的な正統性がある、それが彼らの主張の核心です。
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